MEN6

 

なんだか疲れた・・・。
ゾロの腕の中、いつものように眠っているはずの時間にそんな事を考えた。
身体の疲れじゃない疲れ。色んな考えが私の頭の中を回る。


今日は何があったのかしら?


思考回路もそれに惑わされて上手く動かない気がする。


いままで危ない目にも色々あってきても、その度にすり抜けてきたから、男に対してどこか甘い考えを持つようになったのだろうか。

ゾロに抱かれたから、男が女に何を求めているか分かってしまったから、こんな気持ちになるのだろうか。


ゾロはいつも優しく触れてくる。壊れ物を扱うように、そっと。どうしてそんなに優しいのか何度も考えた事がある。


腕に残る痣にそって触る。


ゾロの力なら私の腕を折る事も無理矢理犯す事も簡単だろう。
今まで手加減してきたんだ。私が女だから。
そう思うと、急に悲しくなってきた。
仲間とは言っても女である限り、一緒には歩めない。
女だから、女だから。今までいろいろな部分で諦めてきた。それを再認識させられる。

知らぬ間に涙が頬をつたう。
「・・・おい、どうした。」
目を覚ましたゾロが慌てて身を起こす。
「・・・なんでもない。」
顔を見られたくなくて、ゾロにきつく抱きつく。
「なんで泣いてるんだよ。手が痛いのか?」
ゾロが私の顔を見ようと身体に回した腕を離す。
「どうしたんだよ。」
手で涙を拭ってゾロが聞いてくる。
私の涙は止まる事なく溢れてくる。
「ん?」
「・・・ゾロ・・・。」
「ん?」
「私・・・足手纏いじゃない?」
「何言ってるんだ?お前がいなきゃ船は進まねえだろうが。」
「怒ってる?」
「・・・もう怒ってねえよ。悪かったよ・・・あんな・・・その・・・お前がサンジと仲よさそうにしてるから・・・ちょっと・・・。」
顔を赤くしてどもるゾロを見ているうちにいつの間にか涙も止まっていた。
「・・・焼きもち?」
「ば・・・!誰がそんな!」
私の不満そうな顏を見て、ゾロが大きなため息をつく。
「・・・お前が誰と飲もうが話そうがお前の自由だし・・・俺がとやかく言う事でもねえけど・・・サンジは・・・。」
私は首をかしげる。
「・・・・サンジはお前の事・・・好きだし・・・俺より口は上手いし・・・気はきくしな・・・。」
ぽつりぽつりと話される言葉は重みを持っていて、ゾロはどこかサンジにコンプレックスを持っているように聞こえる。
「・・・もういい。ありがと。」
軽くゾロにキスをして、胸に頬を当てる。
こんな事を言っては失礼だろうが、いつも自信満々なゾロがそんな事を思っていたと考えるだけでこの重い考えが少し軽くなった気がする。


いつもより熱く感じる胸からは鼓動が心地よく響く。
「・・・。」
ゾロの太い腕が身体を包む。


このままゾロの腕の中にずっといられたらいいのに・・・。
そんな私の考えを知ってか知らずか、ゾロはずっと抱き締めていてくれた。時折、頭を撫でてくれて、そのあたたかさと心地よさで私は眠りに落ちた。

 

 

続く

ここまでかいてやっと方向性が見えてきたような。

電車で内容をもんもんと考える私。

通勤時間1時間は短いね。