MEN

 

相変わらずのいい天気。
街にあがる時は天気がいい。これも日頃の行いの成果ね。
「ナミーー!今度はどれくらい泊れるんだ−?」
ルフィが甲板から叫ぶ。
「そうねえ、急いでないし、皆が集まったら出発っていうのは?」
「よっしゃー!!食うぞーーーー!」
「おい、待て!その前に船の修理だ!」
もう船大工とかしたウソップが素早いツッコミを入れる。
「ナミさん。俺は食料の仕入れをしてきます。」
「そうね。お願いするわ。お金どれくらいあれば足りる?」
皆に必要なだけのお金を渡し、バラバラに街へと向かった。
相変わらずゾロは寝たままだ。
「ゾロ。ほら行くわよ。」
「・・・んあ・・・?」
寝ぼけているゾロをゆさゆさと揺するとやっと目をさまし、私の顏を見た。
「・・・他のやつらは?」
「とっくに街に出かけたわよ。ほら、行こう。」
無理矢理ゾロを起こし、街へと出かける。
二人っきりになるのは久しぶりだ。
いつになく気分が高揚している。ゾロの横を歩き、話し掛ける。
めんどくさそうにしているが話はちゃんと聞いてくれているのが分かって意味もなく笑いが込み上げる。
「今日はどうするの?」
「・・・刀を研ぎに出してえ。」
「じゃあ、鍛冶屋さんね。・・・毎日手入れしてるのにもう傷んだの?」
私の質問にゾロは一瞬嫌そうな顔をした。
「・・・この間、人を切ったからな。」
それだけいうと私から顔を背けた。
私もそれ以上は聞かなかった。
聞いちゃいけない雰囲気をゾロは全身から漂わせていた。


鍛冶屋に刀を預けると、出来上がりは3日かかると言われた。
最低3日はここに滞在か・・・。手持ちの現金を思い浮かべため息をつく。
「・・・3日か・・・。どうする?」
ゾロが私に聞いてくる。
「どうするって・・・取りあえず宿の確保ね。」
私は顔を赤らめながら言った。
街の中心に宿を取るとルフィたちに出くわすかも知れないので少々はずれたところへ向かった。
途中、繁華街があり、数々の品がところ狭しと並べられていた。
宝石の隣にがらくた。見た事もない食べ物、動物。どれもこれも物珍しいものばかりだ。
人込みの中をなんとかかき分けようとするが人の流れに押され、身動きがとれない。
「おい、ナミ。」
途中、強い力で引き戻される。
「はぐれるな。」
そう言って私の手をゾロが握る。
たったそれだけの事で嬉しくなる私も私だ。
途中の露店で買い物をし、宿へと向かった。
はずれの宿の割には以外にきれいで私は一番いい部屋を取るよう店の主人に言った。
「80000ベリーだね。」
「やあねえ、連泊するんだからまけてよ。」
お決まりの言葉で主人を陥落。前金でならと言う条件で半額まで値下げさせた。
懐から財布を取り出すと、ゾロが不思議そうな顔でそれを見ていた。
部屋は最上階。眺めは最高。部屋はきれい。
私は嬉しくなり、ベッドに飛び込む。
「なあ、ナミ。」
「ん?」
「お前の財布ってあんなんだったっけ?」
どうやら見なれないものを見たので不思議に思ったらしい。
「ああ、これ?」
懐から黒い男物の財布を取り出す。
その後から赤い財布、小銭入れ、皮の財布、布の財布・・・。
「お前・・・スッたな・・・。」
半ばあきれ顔でゾロが言った。
「だって、今のところこれしか収入源ないじゃん?安心して。悪そうなやつからしかとってないから。」
「そんな問題かよ。」
「そうよ。悪い?」
ゾロがベッドに腰掛けると軋んだ音がした。私はバランスを崩してゾロの腕の中に倒れこむ。
そのまま抱き締められ、心地よいあたたかさが私を包む。
「ったく。手癖わりいなあ。」
「そのおかげでこんなゴージャスな部屋に泊れるのよ。感謝なさい。」
「へーへー。」
気のない返事を返して、ゾロが唇を重ねてきた。
久しぶりの感覚に頭の中がとろけそうになる。

今日はいい日だわ。

うっとりとする感覚の中、自分の状況を嬉しく思った。

 

 

続く

ただのらぶらぶ小説じゃん!(悔し涙)
これはまだプロローグなの!!そうなの!そうでしょ!ね!