MEN

 

ソノ日、初メテ男ノ人ヲ恐イト思ッタ。

 


「海賊だ!!!」
甲板からウソップの声が聞こえる。
航海も楽しい事ばかりではない。時折、他の船と遭遇しては闘いが始まる。
「どこの船!?こっちに来るの!?」
甲板に行こうと部屋の扉を開ける。
「来るな!!お前はそこにいろ!!」
ゾロに怒鳴られ、一瞬後ずさる。
「おい、ウソップお前ナミといろ。すぐ片付けてくる。」
「おう!分かった!この俺様の腕が必要な時はすぐ呼べ!!」
まるで役割が決まっているかのようにテキパキと指示を飛ばす。
「きやがったぜ。クソまずいやつらがよう。」
サンジ君は煙草に火をつけ悠然と向かってくる船を見ている。
「おおーーーー!!!でけえ船だなあ。」
甲板からルフィの声が聞こえる。
「大丈夫よ。私だって闘えるわ!」
「まあまあ、ナミ。あいつらにまかせておけばすぐ終わるから。」
ウソップは私をなだめ、女部屋の扉を締める。
どうやら扉の前でウソップは立っているらしい。
なんで!?足手纏いだから?私が女だから?
こういう時はいつものけものにされているような気になる。
私だって海賊よ。それなりに腕には自信があるのに!
何かが壊れるような音、男の声やルフィたちの声が入り乱れて聞こえてくる。私はそれをただ聞いているだけしかできなかった。
やっと伊静かになったころ、ウソップがようやく扉を開けてくれた。
「おい、ナミ。終わったみたいだぜ。」
「そのようね。」
不機嫌そうに腕を組む私の姿を見てウソップが青くなる。
「なんだっていうのよ!皆!!!」
甲板に進んで行くとそこには大破した船が一隻、かろうじて浮かんでいた。
船員達は散り散りに逃げ出したようだ。
「ナミさーー−ーん。お怪我はありませんかーー?」
サンジ君がハートを飛ばしながら飛びついてくる。
それを軽くかわし、つかつかとゾロに詰め寄る。
ゾロからは血の匂いがした。
少々返り血を浴びているようだ。
殺気立っている目はまるで野獣のよう。
「なんで、あんた達だけで片付けちゃうのよ!私を部屋に閉じ込めておいて!!!」
「・・・当然だろ?」
まだ興奮覚めやらぬ、と言った感じでゾロが呟いた。
「私だって闘えるわよ!!」
「やめとけ。」
額からバンダナをはずし、こちらを見ようとしないゾロに腹が立った。
「理由をいいなさいよ!それとも何?仲間って認めてないわけ!?」
私の言葉にゾロがぎろりと私を睨む。
「わかってねえんだよ!お前は!!」
「何がよ!」
今にもつかみかかりそうな私達の間に間にサンジ君が割って入った。
「まあまあ、ナミさん。ここは落ち着いて。俺らだけで片付けられる相手だからですよ。ナミさんは俺らにまかせてゆっくりしてらしたらいいんですよ。」
サンジ君は私の肩を優しく掴み、にっこりと笑いかける。
私はなんとか怒りをおさめ、船室へと戻った。


その夜、珍しくゾロが女部屋の扉をたたいた。
「入れば。」
素っ気無くそう言うとゾロが不機嫌そうな顔で入ってきた。
「何?」
「昼間の事だが・・・。」
「気にしてないわよ。戦闘には不向きだもんね。私。」
「そうじゃねえよ。・・・なんつーか・・・。」
ゾロは言葉を探して視線を泳がせる。
「もういいってば。思い出すとむかつくからもういいの。」
「・・・サンジなら・・・。」
「え?」
ゾロの口からぽつりと出た言葉に私は驚いた。
「サンジ君が・・・何?」
「いや・・・あいつみたいに口が上手けりゃお前を安心させられるんだろうなと思ってよ。」
表情から察するに、よっぽど言いたくない言葉だったのか眉の間にこれ以上は深くならないというほど深いしわをよせている。
「その顔みたらどうでもよくなっちゃった。もう遅いし、寝ましょ。明日は陸につくし、遊びだめしなきゃね。」
笑顔を見せると少しはほっとしたのかゾロの顔が和らいだ。

そう、明日は街へいって思いっきりお買い物しよう。そうすればこんなもやもやした気持ちもなくなる。

 

 

続く

本格的な(?)サナゾに挑戦!!
痛い話になるんでないかい???
あーーー続く!!!