DREAM2

 

扉を開けると青ざめた顔をしているゾロがいた。
「・・・お前か・・・。」
きつく私を睨むと手にもったナイフに目を落とす。
「なんだ?やりたりなくて殺しに来たのか?」
特に表情を変えるでもなくそう言い放つ。
「あいつらと一緒にしないで。」
私はゾロの縄を切った。驚くでもなく絡み付く縄を落とす。
「早く逃げて。あいつらが来ないうちに。」
外に誰もいないのを確認して外へと促す。
「事情は聞かないで。すぐこの村から出て行って。」
「ああ、出て行くさ。お前もな。」
「言ったでしょ!私の事は忘れてって!」
「お前がここにいたいと言うならな。でもそうじゃねえだろ。」
見ぬかされるようなゾロの言葉。私の虚勢などこいつに通用しない。
「目をみりゃ分かる。あいつだろ。お前の過去ってのは。」
「・・・随分物覚えがいいのね。」
「・・・まあな。」
しばしの沈黙。強がっても、嘘をついても見透かされる。この男の前だと私は私でいられない。
「この入れ墨の意味もようやく分かった。」
ゾロは手を伸ばし私の入れ墨に触れる。
「・・・!」
そこから電流が走ったような感覚が私を襲う。
「どうしたい?」
ゾロにそう問われ、一瞬口をつぐむ。
「どうしたらいい?」
優しく問いかけるゾロ。


こいつは分かってるんだ。私がここにいなきゃいけない理由。

なぜルフィたちを裏切ったか。


私は一瞬助けを求めようとした。でもそれは虫のいい考えに過ぎない。アーロンは強い。間違いなく皆殺される。あの時の母のように、血だまりの中に倒れるだろう。あの笑顔も・・・消される。
いけない。それだけはダメだ!
私一人、私ひとり我慢すればすべて上手くおさまるんだ。
でも・・・。
ゾロの深い瞳は私を捕らえたまま離さない。
私の考えている事までみすかれそうだ。そらしたくとも身体が動かない。
左肩、ゾロに触れられている部分だけ熱い。


助けて。


そう叫びたかった。でもできなかった。
ゾロがふっと私から手を離した。
「・・・?」
ゾロはゆっくりと扉を出て行く。
「ナミ。」
太い声で呼ばれ、身体が震える。
「俺達は仲間は見捨てねえ。それだけは覚えとけ。」
私は何も言わずそこに立ち尽くし、ゾロの後ろ姿を見ていた。

仲間・・・?私が?


その言葉に頼もしさと不安を感じ、ナミはナイフを握る手に力を込めた。

 

 

この場面はなあ、もうゾロナミ!!
マンガで書かれなかった場面に思いを馳せる心地よさ!
この場面での大人な出来事はあちこちの
サイトさんでおみかけするので私はストイックに。