女の花道4

 

「よう。」


キッチンに行くとビビがサンジの作ったにデザートを食べている最中だった。


「どうしたんですか!?Mr.ブシドー!!ずぶぬれですよ!!」
「ああ、気にすんな。それよりお前に頼みがあるんだ。」


ゾロは周りにサンジがいないのを確認してビビに言った。


「え?なんですか?」
「これから俺とナミが女部屋使うから部屋にこねえで欲しい。」


率直に言うゾロにビビは目をぱちくりさせた。


「え?」
「わかんだろ?子どもじゃねえんだから。」
「・・・え?あ!ええ!!??・・・あ、はい!!」
「ついでにサンジも引き止めといてくれ。」
「・・・あ、はい!!・・・あ・・・ごゆっくり・・・。」


ビビは真っ赤になりながらゾロの言う事にうなづいた。
そこにサンジがナミ用と思われるデザートを持ってキッチンに入ってきた。


「お、なんだクソ剣士!ビビちゃんに何してやがった!!」
「なんもしてねえよ。」
「それより、ナミさんがみかん畑にいないんだ。もしかして部屋かな?」


「あ、多分そうです。私持って行きますよ。・・・・えーとサンジさん、私、夕食のお手伝いがしたいんですよ。色々教えて下さい。」
「ビビちゃんが!それは光栄です!手取り足取りなんでも教えますよ!!」


サンジはハート形の煙りを吹きながらビビの手を握った。


「じゃあ、Mr.ブシドー、これナミさんに持って行って下さい。さ、サンジさん。何からやりましょうか?」
「分かりました!!じゃあ、まず野菜を洗ってもらえますか?」
「もちろん!」


ビビはこっそりゾロの方に目配せをし、ゾロは親指を立ててキッチンを出て行った。


ナミはこっそりバスルームから顔を出し、あたりをうかがった。
誰もいない事を確認し、バスタオルをまいたままの格好で部屋へ飛び込んだ。


「ふう。とにかく服!下着!」


たんすを引っ掻き回し、一番いい下着を探す。
その時、ドアが開けられる音にナミはビクッと身体を震わせた。


「何してんだ?」


銀色のプレートを片手にゾロが女部屋の階段を降りてくる。


「あ・・・あの・・・服着ようかなーなんて・・・。」
「脱いじまうんだからいいだろうが。」


そういうとゾロはカウンターにプレートを置いた。
ナミは心臓が自分の意志とは関係なく多きな音を立てている事に気付いた。


「あ・・・あの・・・ビビは・・・?」
「サンジと夕飯作ってる。」


ぶっきらぼうにそう言い放つとナミの方へ大股で近付いてきた。


「ナミ。」


呼び掛けられると胸の奥が熱くなるような感じがした。


「あったまったか?」


ゾロはしゃがみ込んでナミの肩をさすった。
それだけでどこかへ行ってしまうような感覚に襲われる。


「えーと、あの、ビ、ビビは何作るのかしら?」
「さあな。」


首筋に熱い吐息をかけられ反射的に身がすくむ。


「・・・あの、ゾロ。・・・えっと・・・。」
「なんだよ。」


軽い音がして首に肩に唇が落とされる。


「・・・ん。」


身体からもれる声をなんとか押し込めようと力を入れる。


「ぞ・・・ゾロ・・・。」


ゾロの手が頬を包みぐいと自分の方に向かせる。


「ナミ、いやか?」


余りにも真直ぐで、真剣な目だったのでナミは一瞬息を飲んだ。


「・・・あの・・・。」


ゾロはナミの声を聞き漏らすまいと顔を近付ける。
ゾロの身体からかすかに汗の匂いがする。
私の言葉をまっている。
そう思うと急に嬉しいと言う言葉だけでは説明の付かない感情が後から後から溢れてくる。


「ナミ。」


催促するようにゾロがナミを呼んだ。頬を包む手が熱く、汗ばんでいる。


「・・・。」


ナミはごくりとつばを飲み込んだ。


「・・・や・・・じゃない・・。その・・・どうしたらいいのか分からなくて・・・。」


最後まで言い終わらないうちにゾロの逞しい胸に抱き寄せられていた。


「・・・よかった・・・。」


ほとんど聞き取れないようにゾロは呟いた。


いつも自信満々なくせに。
いつも気持ちをはぐらかすくせに。
私があなたを好きだって事も分からなかったくせに。


ナミはゆっくりとゾロの背中に腕をまわした。


「ナミ・・・!」


ゾロはなおもナミを強く、強く抱き締めた。

 

「はー。誰かのためにお食事作るっていいことですよねー。」


ビビがお皿の準備をしながらサンジにいった。
夕食の下準備はすんでサンジはゆっくりと煙りをはいた。


「そうだね。ビビちゃん、ナミさんのためならなおね・・・。」
「え!?サンジさん知ってたんですか!?」
「気付いてたさ。ビビちゃん、俺を誰だと思ってるんだい!?さすらいのラブコックだよ!!」


手から花を飛ばさん勢いでサンジは言ってのけた。


「サンジさん・・・ナミさんの事・・・。」
「・・・ナミさんが幸せならいいさ・・。」


いつもの冗談めいた口調ではないのでビビは驚いた。


「サンジさん・・・?」


サンジはふっとうつむいて・・・


「だからビビちゃん!なぐさめてくれ!じゅってーいむ!」
「さて、お皿並べなきゃ。」


くるりと身を翻したビビのわきでひとり寂しく我が身を抱き締めるサンジの姿があった。


終わる

結局中途半端に終わりました。
色々迷ってると文も内容も迷うというよい見本。
どうでもいいけどここまで書いてタイトルにセンスない事がばればれ。やば!!