夢の中6

 

ナミはひとりカウンターに向かい酒を飲んでいた。後ろではビビが安らかな寝息を立てている。
カウンターには空の瓶が並び、ナミの細い身体を隠している。


いつもならこの時間はゾロと飲んでいた。


ナミは赤いワインをついだ。思い出すのはあの男の事ばかり。


たまにビビも混ざり三人で楽しく飲んだ事もあった。
遠慮しているのだろうか、あの日からゾロはこの部屋に入ってはこない。


「・・・馬鹿・・。」


ナミは指でグラスを弾いた。


忘れろと言ったのは私なのよ。あんたはとっとと忘れてここに何もなかったように飲みにくればいいのよ。馬鹿な酔っ払い女を抱いただけだって。


身体だけ欲しいならそう言えばいい。男にとって都合のいい女でしょ?


ナミはカウンターに突っ伏した。目頭が熱くなる。


分かってる。私に気を使ってる。それがゾロの優しさだし、強さだ。


飲みにこないと言う事はまだ気にしている証拠。


期待させないで。ひどい男になってよ。


ナミの目から涙が溢れた。


それよりも腹がたつのは何も覚えていない自分にだ。


どうして思い出せないの?あたしゾロに抱かれたのよ。


朝の痛みだけがゾロに抱かれたと言う事を思い出させてくれた。
その痛みももう今はない。


ナミは自分の腹をさすった。


ふと思い出すのは腰にまわされたあの太くて熱い腕。
今日、ゾロの腕の中にいたときかすかに何かが頭をよぎった。


もう一度抱かれれば思い出せるのだろうか。
でも、ゾロの重荷になりたくない。


ナミはグラスの酒を一気に飲み干した。


ゾロは私の事どう思っているんだろう。
あの時も酔っぱらった勢いだったのかな・・・。
もしかしたらゾロも私の事を好きで・・・やめよう。考えたってしょうがない。


そんな甘い期待を持つだけ無駄だ。


酔っぱらった勢いで、ゾロは女を抱けたし、私も好きな男に抱かれた。


そうよ。それだけよ。他には何もないの。
ならどうしてゾロは来ないの?
時折見せる表情はなんなの?


お願い期待させないで。言ってしまいそうになるから。


ゾロが好きなの。

 


・・・もう一度抱き締めて・・・。

 

 

うは!

あーーーーー!思い出した!!

こんな文章書いた覚えがあると思ったら、封神演義
やってた時のだっき→武正王本でこんな内容だった!
進歩ないなあ、自分。