夢の中15

 

まだ外は暗い。月明かりも届かない部屋で二人身をよせあうように狭いベッドに横たわっていた。
胸元に頬をよせナミが身体を預けている。
髪は汗で湿り気を帯びているがさらさらと手からこぼれ落ちる。
寝ているわけではないだろうが規則正しい呼吸が胸に当たる。
「・・・馬鹿みたいだな。」
ナミがふと顔をあげ俺を見る。
「もっと早く抱いときゃよかった。」
俺の言葉にナミはふっと笑うと俺の顏を覗き込むように身体を起こした。
「何言ってるの?これくらいがちょうどよかったのかも。大体あんた、酔ってでもいなきゃ私を抱こうなんて思うはずもないじゃない。」
そうかも知れない。
実際、ナミをどう思ってるかなんて気付いたのは最近の話だ。
「お前はどうなんだよ。」
柔らかく、すべすべした肌に手を滑らす。
「・・・教えない。」
そう言ってナミは頬を俺の胸元に押し付ける。
「なんだよ。教えろよ。」
「や。」
俺から逃れるように顔を背ける。
その顔を無理矢理俺の方に向けさせ、唇を重ねる。
柔らかい唇はかすかな抵抗を見せたがそれ以上抗うでもなく俺の唇を受け止める。
「まあ、いいか。」
離れた唇でそう囁くとナミは不思議そうな顔をした。
細い身体を抱き締め、首筋にキスを落とす。
「ちょっと。」
俺の身体を離そうとナミの手に力が入る。
「・・・喧嘩なんかしてる暇ねえから。」
「・・・もう・・・。」
半ば諦めたようにナミがため息をつく。
「馬鹿・・・。」
いつもなら気にさわるこの言葉も今は心地よく聞こえる。
他の船員が戻るまでの間、俺達は離れていた時間を取り戻すように何度も何度も抱き合った。

 

終了

あーーー。
締めた!満足!いえい!