女の花道 ゾロバージョン

 

こんなに抱きたいと思った女は初めてだった。


前々から気にはなっていた。

笑顔の裏に深い苦しみを抱えて、一人で肩を震わせている姿が痛々しくて、なんとかしてやりたいと思っていた。


ギリギリになってやっと俺達に救いを見せた時のお前の顏を忘れない。
その時にはじめて女のために、お前のためになんでもしてやる決心がついた。

 


バレンタインデーの意味は知っていたが、お前の事だから皆に平等にチョコをあげて三倍返しを要求するか、何もないかのどっちかだと思っていた。


みかん畑で寝ている時にお前の気配がして俺はうろたえたんだ。
近寄ってきた時、いい香りがして、俺は思わず身を起こして抱き締めたいと思った。
まあ、それはギリギリのところで思いとどまったが。


何気なく出されたチョコレートに思わず、顔がほころんだ。
「お前がプレゼントじゃないのか?」なんて柄にもない事を言っても見た。
その様子にまんざらでもないものを感じ、俺は一つの賭けをした。


キスをしよう。


思い立って行動に移すまでの間、俺の心臓はいやってくらい大きな音を立てていた。
嫌がられたらどうしようか。なんて女々しい事を考えて、なんとか話をつなげてキスまで事を運んだ。
ナミの身体は細くて柔らかくて、いい匂いがして・・・。くそ!なんて表現したらいいのか分からねえくらいよかったんだ!


唇を重ねた時に、いいようのない感覚が走った。
ナミもびっくりしたようだが特に抵抗はしなかった。
俺はほっとしたしうれしかった。


ナミには俺はどう見えているんだろう。
お前のことになると恥ずかしいくらい自信がない。
抱き締めてキスをしても俺の事をどう思っているか不安になる。
抱かせてくれよ。俺の事を好きなら。俺にすべてを見せてくれよ。

 


次の日に俺は愕然とした。
ナミは皆にチョコをあげたらしい。
なんだよ。俺も「義理」の一人かよ。
やけになって椅子に座る。
サンジが嬉しそうにその話をするのを遠くで聞いていた。
昨日のキスは勢いに流されただけか・・・。
隣に座るナミを見る事ができずに、出された食事を眺める。
「チョコってあれだろ?ハート形の。」
ルフィの言葉に?マークが飛ぶ。
ハート?あれ?俺がもらったやつは・・・。
ちらとナミを見るとナミも顔を染めて俺の方を向いた。
・・・そうか。
思わず顔がほころぶ。


そう思っていいんだろ?お前の言葉も態度も照れ隠しだって。


俺の腕の中で徐々に乱れる姿に理性が飛びそうになった。
我慢できずにナミの身体に何度もキスを落とす。
キャミソールからのぞく白い肌に何度俺の跡を残したいと思ったことか。今それが叶う。離したくない。お前を抱きたい。


豊かな胸も、くびれたウエストも、想像していたものより、ずっと綺麗で思わず見とれてしまった。
恥ずかしそうに身をよじる様も可愛くて、力の限り抱き締めた。
暗闇のなか半ば手探りでナミを責めると、時折切なげな吐息が耳をくすぐる。
少しでも感じるところを探そうとナミの反応に敏感になる。
薄い腹部に唇を這わせると、俺がやろうとしている事に気付いたのか慌てて身を起こした。
それを手で制し、逃げようとする腰を押さえ、ナミの秘部を嘗めあげる。
くぐもった声を出すのを聞き、なおも舌でナミを犯す。
次第に奥から熱い蜜が溢れてくる。指を中に入れるとナミの身体が震え、中が急速に締まる。
出し入れすると、切れ切れに甘い声が聞こえ、それに誘発されて指の動きを激しくすると後から後から溢れてくる蜜は俺の指に絡み付き、濡れた音を出す。
十分に準備が整ったのを確認し、ナミを見ると、ナミは目に涙をため、荒い息で俺の名を呼ぶ。
用意してあった小さな袋を取り出し、自分につける。ナミの髪をなでると安心したように微笑んだ。つられて俺も笑い返し、ゆっくりとナミの中に進んでいった。
ナミは喉をのけ反らせ、苦しげにきつく俺の腕を掴む。長く伸びた爪で俺の腕に傷がつくのが分かった。
最後まで自分をおさめると、そのあまりの気持ちよさに俺は大きなため息をついた。
ナミは痛みのあまり、小刻みに震えている。
その様子に、まだ男を受け入れた事がないのを知り、また強く抱き締める。
本当は何度もナミを貫きたかったが、とにかく痛みを少しでもやわらげてやりたかった。ナミの中は熱く、きつく、俺を誘惑するが、ここは我慢と自分に何度も言い聞かせ、動かずにナミの髪を頬をなるべく優しく撫でる。
そのうちにほっとしたのか、身体の力が抜ける。
ナミは心配そうに俺を見あげ、大丈夫?と聞いてきた。
本当はギリギリだが、俺は無理に笑ってみせた。
ナミも大丈夫とは言ったが、痛みで青ざめた顔で言うので俺はそれ以上の事はしなかった。


長い付き合いになるんだ。これから慣れればいいさ。


そう言ってナミの中から抜ける。少し残念な気がしたが無理矢理やって泣かれるよりはいいと、「自分」に言い聞かせた。

 

次の日、シーツを干すナミをみかん畑から見ていた。いつもの通りサンジがナミに言い寄っているが前みたいにいらつく事もなくなった。

 


はためくシーツがやけに目につくのはきっと気のせいじゃないだろう。


俺はナミの気配を遠くに感じながらまた眠りに落ちた。

 

 

女の花道ゾロバージョンです。
我慢の子ゾロ。次回に期待!?