「じゃ、後な。」
「え?」
ゾロの言葉に反論する暇もなく身体を反転させられ、壁に頬を当てるような恰好になった。
「え!?や!」
腰をゾロに抱えられているので抗う事が出来ない。
そうこうしているうちに先ほどの刺激でまだ熱い身体にゾロが入ってくるのを感じた。
「ああ!」
はじめての感覚につい声がもれる。
ゾロは焦らすようにゆっくりと動く。その間ももどかしい感覚が背後から迫ってくる。
「や・・・ああん・・・ゾロ・・・。」
「ん?」
「ゾロ・・・や・・・焦らさ・・・ないで・・・。」
もう恥ずかしさも何も忘れ、ただこの快楽が欲しいためにゾロにせがむ。
「そうか。」
そう言うとゾロは一気に奥まで身体をすすめる。
「ああん!!」
自分の声に驚き、慌てて顔を腕に押し付ける。
ゾロに突かれる度に押さえきれない声がもれる。
「ん・・・ん。ん。」
さすがにそれに罪悪感を感じたのか、ゾロはナミから離れ、ナミを抱きかかえるとソファへと横たえた。
「・・・ゾロ・・・。」
もうナミの目は潤み切っていて、身体は香しい香りを立てている。
ゾロは優しくキスを落とし、ナミのまだ熱い内部へ身体をすすめる。
「・・・は・・・。」
白く細い喉がのけ反り、ナミの口から掠れた声が漏れる。
ゾロはそっと声をさえぎるようにナミの口に手を当て、動きを激しくする。
「ん・・・ん!」
先ほどから責め立てられた身体に限界が訪れるまでそう時間はかからなかった。
「・・・・馬鹿・・・。」
狭いソファに身をよせあっているとナミがぽつりと呟いた。
「まあ、いいじゃねえか。たまには。」
「よくない!船の上は禁止って言ったのに!」
「言ったっけ?」
「言った。」
「いいじゃねえか。船の上で強引にヤられましたってあの女どもに自慢してやればいいだろ。」
「ばかばかばか。」
もう二の句がつげすゾロをぽかぽかと殴る。
「んじゃ、違うバージョンでもう一回やるか。」
ゾロの言葉にまた頭が真っ白になる。
結局その後もう一回やってしまって、次の日腰が痛かったのはもう、誰にも言えない話。