俺にもたれ掛かるように倒れてくるナミを抱きとめる。
もうすでに熱く火照った身体は桜色に輝き、細い肩は震えながら身体に残る快楽を表現している。
頭を軽く撫でてやると、まるで猫がすり寄ってくるように頬をよせてくる。
それがあまりにも可愛くて俺は思わずナミのさらさらと流れる髪に顔を埋めた。
まだ息も整わないナミを抱きながら、俺は背中に感じるソファを確かめていた。
・・・狭い・・・。
確かに柔らかさは十分だが、なんというか・・・狭い。これじゃあ、存分に出来ない。
俺はそんな打算的な考えに頭を巡らせながら、部屋を見渡した。
ふと奥を見ると、そこは寝室らしくベッドの影が見える。
俺は口元を緩めながら、力を抜き、俺にもたれ掛かっているナミを抱き上げ、奥の部屋に運んだ。
ベッドの上にナミを横たえると、軽い身体は柔らかなベッドに沈み、その反動で汗ばんだ胸が軽く震える。
俺はそれにそっと唇を寄せる。
「ん・・・。」
軽く喉をのけ反らせ、ナミが眉をひそめた。
ベッドに体重をかけると、重みでベッドがきしんだ音を立てた。
首筋から鎖骨、胸に手を滑らせると、それにさえ声を震わせる。
その反応が楽しくて何度も何度も同じ動きをくり返す。
「・・・ん・・・。」
ナミの手が俺の手を止める。
「・・・意地悪・・・。」
その声に、俺の中で何かが切れたような気がした。
たがが外れたようにナミの唇を激しく吸う。
息をするのも忘れて舌をからめ取り、唇に甘い痛みを与える。
手は、すでに固く立っている桜色の突起を絶えまなく責める。
「ゾ・・・ロォ・・・。」
ナミの手が俺の頬から首筋に流れる。そのまま、まだ痛みの残る傷跡へと指が滑り落ちる。
「もう・・・心配したんだから・・・こんな怪我して・・・。馬鹿・・・。」
ぽろりと涙をこぼして俺の唇に軽く噛み付く。
それに答えるように俺もナミの唇を軽く噛む。
「俺だって・・・お前のぼろぼろの姿見て生きた心地しなかったぜ。」
言いながらまだ包帯が巻かれている左足を持ち上げる。
「・・・や・・・。」
包帯の上から舌を這わせるとナミが身をよじる。そのまま太ももをなめあげ、熱く潤み切った部分へ唇を落とす。
「や・・・!」
そこは十分に潤いを秘めていて、俺は誘われるようにそこに舌を這わせる。
「あ・・・ああ・・・。」
柔らかなベッドの上でナミが逃れるように身をよじる。
口の中に広がる淫らな酒に俺は酔いしれるようにすべてを飲み干そうと執拗に舌と唇で溢れ出る泉を責め続けた。
「や・・・ゾロ!!だめ・・!!私・・も・・・!!」
瞬間、ナミの身体が弾かれるように跳ね、息を飲むような叫びが部屋に響いた。
ナミの身体がベッドに深く沈み、閉じられた瞳からは涙がこぼれていた。
「・・・ナミ?」
呼び掛けると微かに身じろぎをして、またベッドに身体を預ける。
ナミの脚を持ち上げ、内腿にキスを落としても、もう動く気力すらないのか、されるがままになっている。
ナミに刺激され、もう限界ギリギリの俺は、ナミの息が整うのを待たず、熱く俺を迎えてくれる部分へ自分を沈めた。
「ふ・・・あ・・・!」
ナミの口から喜びとも苦しみとも分からない声がもれる。
2回も限界を迎え、俺を待ちわびていたそこは柔らかく俺の理性を剥ぎ取って行く。
もどかしい快楽は俺を焦らせるばかりで、ナミを気づかってやらなきゃとか、怪我がどうとか、そんな考えが少しづつこ削ぎ取られていく。
「・・・ゾロ・・・。」
そんな俺に気付いたのか、ナミがうっすらと潤んだ瞳を開ける。
細い腕が俺の首に回され、くいと引き寄せられる。
ナミの熱い吐息が耳にかかる。それにゾクリとする感覚を覚える。
そのままの体勢で動くと耳もとに甘い喘ぎ声が響く。
それに気をよくし、めちゃめちゃにナミを揺さぶる。
「あ!!あ!ゾ・・ロ・・!」
俺が達するまでにナミの身体が何度ものけ反った。
その度につながった部分から溶けそうな程熱くなる。
俺は気の済むまでその最高の美酒を味わった。
いくら飲んでも飽きの来ない酒に、俺は舌鼓を打ちながら腕の中に崩れ落ちる愛おしい身体をきつく抱き締めた。