私と私

 

「ナミさん!今日のご用事は?」
私を見つけたサンジ君が声をかけてきた。
「よかったら食事でも。」
にこりと笑い、手を差し伸べる。
そういえばお昼もまだだったことを思い出し、それにうなづく。


大学から少し離れた所にある喫茶店。裏路地なので知る人は少ないと彼は言う。
女性好みのしゃれた喫茶店で、インテリアも可愛くて、私好み。さり気なく椅子を引いてくれる所がサンジ君らしい。
「何がいいですか?ここはなんでも美味しんですよ。デザートのティラミスは絶品ですよ!」
にこにこと楽しそうに笑う彼がとても可愛かった。

料理に関してはプロ級の彼がいうのだから間違いないだろう。なんでも世話になっている叔父のもとで料理の特訓をうけたとかなんとか。

「お任せするわ。」

メニューを手渡すと任せて下さい。と言って何品か注文する。

注文をする横顔に一瞬見とれた、

初めて声をかけられた時、横顔が綺麗だなと思った。長めの髪もやけに似合ってて、ブルーの瞳はガラスのように澄んでいる。付き合って下さいと言われた時にOKしたのもそんな理由からだった。

「最近、忙しそうですね。」
サンジ君に言われて気付いた。付き合っていると言ってもデートらしきものをした覚えがあまりない。
「そうね。やっぱり入学したばかりだから色々とばたばたしちゃって。」
ゾロに抱かれてて忙しいなんて言えるわけもない。
「最初のうちはそうですよね。俺も入ったばかりの時は校舎のでかさにびっくりしてなんども道に迷ったりして・・・。」
「それで単位を落とした?」
「あ、痛いなあ。言いっこなしですよ。」
そうこうしてるうちにサラダが運ばれてきた。

食べてる間もこっちに気を配ってくれる。ゾロとは違う居心地の良さ。

 

大切に扱われるのは大好き。

だからサンジ君も大好き。

 

でもね、だからあなたとは寝たくないの。

 

 

店を出ると道の向こうに見覚えのある影。

ゾロだ。

しかも一人じゃなく女の子を連れてる。
ブルーの髪のセーラー服の高校生。
こっちに気付き、目線だけ送る。そしてまた隣の高校生と話しはじめる。
私とゾロの関係は二人だけの秘密だし、会っても声をかけないように言い合わせていたけど・・・なんだか気に入らない。

隣の子とはやけに親しそうね。なんだ。彼女いるの。

それなのに私と寝るわけ?

 

・・・って私も人の事言えないか。

なんだか胸の奥がちりちりするような感覚を感じながら二人の姿が見えなくなるまでそこに立ち尽くしていた。

 

 

どうしたの?
ブルーの髪の高校生=ビビ
補足説明でした。
別にビゾロじゃないです。
・・・ってネタばらしてどうする!?